「いわて盛岡シティマラソン」の開催に向けて、けがをしづらい体作りや調整法をサポートする「MORIOKAランディショニング倶楽部(くらぶ)」が4月に設立した。
「ランディショニング」は、故障や疲労、痛みが出にくい体作りやけがの予防のために、筋肉などを整える運動法「コンディショニング」とランニングを合わせた言葉。「コンディショニング」には使いすぎて硬くなった筋肉を元の状態に戻すリセットコンディショニングと、使っていない筋肉を動かし姿勢や動作を改善するアクティブコンディショニングがあり、筋肉の状態に合わせた運動を行う。ランナーが取り入れることで、体の調子を整えてベストパフォーマンスで走ることができるという。
「MORIOKAランディショニング倶楽部」を立ち上げた中田幸恵さんは、コンディショニング専門スタジオ「CONDITIONING SPACE YUI」を運営するコンディショニングインストラクター。中田さん自身もコンディショニングによって、体の調子か改善された経験がある。
中田さんは「走る前の準備運動や練習後のケアを自己流でやっている人も多いと思う。正しい方法を身に付けて習慣化することで、パフォーマンスを上げて快適に走れる状態にしてもらいたい」と話す。「『自分は大丈夫』という思い込みが故障につながる。動くだけではなくケアでバランスを取ることも大事。それぞれの目標に合わせて大会までのサポートができればうれしい」とも。
クラブは4月7日にスタート。性別やマラソン経験の有無にかかわらず部員が集まり、テキストを使いながらコンディショニングの方法を学ぶ90分のグループレッスンに参加するほか、それぞれの体に合わせたアドバイスを行う個人レッスンも行っている。グループレッスンは月に3回程度を予定し、メンバーは自分のスケジュールに合わせて参加。部員は大会前日にコンディショニングサポートを受けることもできる。部員としてではなく、仮入部という形で単発でのレッスン参加も受け付けるほか、途中からの入部も歓迎している。
クラブ設立には、コンディショニングの方法を学ぶことで、「シティマラソン」への出場だけではなく、普段のランニングや運動などでのケアを行い、長期的にスポーツを楽しんでもらいたいという思いもある。中田さんは「盛岡で行われる初めてのフルマラソン大会。せっかく申し込んだのに、けがで出場できないというのが一番悲しいと思う。正しいケア方法を学んで、楽しく快適にマラソンを楽しんでもらいたい」と呼び掛ける。
入部・年会費は3,000円。申し込み・問い合わせは「YUI FITNESS COMMUNITY」まで。