いわて県民情報交流センター「アイーナ」(盛岡市盛岡駅西通1)で、「Instagram『盛岡という星で』から学ぶ 授業に役立つSNS活用と社会で活(い)きるマーケティングセミナー」が行われる。
セミナーを主催するのは盛岡市とNECソリューションイノベータ。市では現在、「関係人口を機軸とした移住・定住・交流人口対策事業」に取り組み、盛岡への移住・定住のほか、観光などでの交流人口、市内に居住していなくても継続的な関わりを持つ関係人口の拡大を図っている。
同事業の一環で行われている「盛岡という星で」プロジェクトは、盛岡を一つの小さな丸い星に例えて、盛岡での暮らしや風景などの写真やマンガなどをSNSで発信するほか、市内や首都圏で関連イベントを開いている。今回のセミナーは高校生・専門学校生・大学生が対象。「盛岡という星で」のインスタグラムアカウントを例に、SNSを使った効果的な情報発信やマーケティングの方法、新技術の活用などを交え、情報との付き合いを伝えていく。
参加者を学生に絞った理由は、学びの機会や就職や進学で県外へ行く前に「盛岡という星で」プロジェクトについて知ってもらうチャンスをつくることのほか、盛岡の若者たちが何に興味を持ち、どのようにSNSを利用しているかを知るためだという。
市都市戦略室の佐藤俊治さんは「学生の皆さんも私たちも、互いに学びを得られる機会にしたい」と話し、「盛岡の皆さんは首都圏に比べて、見るためだけにSNSを利用している人が多い。社会とつながるツールの一つとして活用しようとすると、意外に難しいことが分かる。セミナーを通じて情報発信のコツを学んでもらい、それを今後のキャリア選択にもつなげてもらえれば」とも。
セミナーは聴講がメインの基礎編と、希望者と共に実際のアクションを考える実践編の2部構成。講師には「NECソリューションイノベータ」の松浦洋介さん、「ホームシックデザイン」の清水真介さん、「岩手移住計画」・「カズラボ」主宰の高橋和氣さんの3人を迎える。
「盛岡という星で」のインスタグラムアカウントは昨年12月に開設し、当初は市の事業であることを伏せていたため、閲覧者からは「運営しているのは誰か」「写真は誰が撮っているのか」という問い合わせも多い。佐藤さんは「『盛岡という星で』のアカウントでも、投稿時間や写真選び、写真以外のコンテンツの利用などさまざまな工夫を取り入れている。アカウントのことが気になるという人も多いと思うので、そういう興味からセミナーに参加してもらいたい」と呼び掛ける。
開催時間は基礎編=9時30分~12時、実践編=13時~14時30分。参加無料。参加には事前申し込みが必要。定員は基礎編が30人、実践編は希望者のみで5人程度を予定している(希望者多数の場合、希望動機により選考)。申し込みは専用フォームで受け付ける。