「しずくいし雪灯(あか)り&はしご酒」が2月14日、雫石町のよしゃれ通り商店街周辺で開催される。
よしゃれ通り商店街の商店などで組織する「よしゃれ通り周辺JV」と、町民らが町内各地域の課題や地域づくりについて話し合う「地域づくり会議」の雪灯りチームが共催で行うもの。今年で3回目を迎え、「雫石町役場前アルペン広場」からよしゃれ通り商店街へ場所を移しての開催となる。
以前は開催時期を町民が参加する演劇「雫石町民劇場」に合わせてきたが、終演が夕方近くのため、日が落ちて雪灯りが見頃を迎える時間帯には周辺に人が少なくなるのが課題だった。雪灯り単体での来場者確保も難しく、継続開催も危うい状況にあった。
状況を改善するために生まれたのが「はしご酒」との同時開催というアイデアで、構想は昨年の夏ごろからあったという。雪灯りにも関わってきた「よしゃれ通り周辺JV」メンバーの畠山操さんは、「準備を頑張っても、それに見合う結果がなければ気持ちが落ち込んでくる。まずは自分たちも楽しめる方法をと考える中で、思い付いたのが前々からやりたいと考えていたはしご酒だった」と話す。「商店街が関わることで地域の活性化や利益にもつながると考えている」とも。
今回の「はしご酒」」はよしゃれ通り商店街を始め中心市街地の15店舗が参加。参加者はチケットを購入し、参加店の中から指定店1店と好きな3店の計4店を巡り、各店舗でドリンク1杯とおつまみ一品が楽しめる。商店街などの飲食店に声を掛けたところ、多くの店舗から協力を得たが、当初は「はしご酒」がどういうイベントか知らない人も多かったという。
イベントの運営に関わる雫石町地域おこし協力隊の増谷光記さんもその1人。「はしご酒」を知るために、盛岡で開催されているはしご酒イベントに参加し、その魅力を知った。増谷さんは「今まで入ったことのない店に行ってみるきっかけになるのがうれしい。町内で参加を呼び掛けている時も、自分が知らない店が多く驚いた。新しくお気に入りのお店を発掘するチャンスにしてもらいたい」と話す。
雪灯りは商店街の協力店と「まちおこしセンター しずく×CAN」前に雪灯りを設置。雪灯りの個数は会場全体では約500個を予定している。「しずく×CAN」前には町の特産品「経木(ぎょうぎ)」を使って子どもたちが作った「夢灯り」も並ぶ。
増谷さんは「町民の皆さんはもちろん、町外からの参加も歓迎。町内の店舗にも足を運んで、雪灯りと共に楽しんでほしい」と呼び掛ける。
「はしご酒」のチケットは前売り=2,800円、当日=3,000円。「しずく×CAN」と参加各店などで取り扱う。雪灯りの点灯時間は18時~21時。問い合わせは「しずく×CAN」(TEL 019-692-6282)まで。