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盛岡のすし店がリンゴ使い「ガリ」開発 その名も「ガりんご」

「りんごで作ったガリ、ぜひ食べてみて」と高橋さん

「りんごで作ったガリ、ぜひ食べてみて」と高橋さん

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 「三陸浜料理 一の〇(まる)」(盛岡市本町通2)は、盛岡産のリンゴとりんご酢を使った甘酢漬け「ガりんご」を商品化した。

 「ガりんご」を考案したのは同店店主の高橋剛一さん。アイデアは市内の飲食店で提供している「盛岡りんご」を使ったドリンク「盛岡りんごハイボール」から着想を得たという。「岩手県すし業界生活衛生同業組合 盛岡支部」の支部長も務める高橋さん。すし店でも市内の農産物を使ったものを提供できないかと考え始めたところ、ショウガの代わりにリンゴを使ったガリを作ることを思いついた。

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 高橋さんは「りんご酢があるのだから、リンゴもガリにできるのではないかという意見があったのも開発のヒントになった」と話し、「岩手にはさまざまな恵みがある。すしに欠かせない海産物はもちろん、農産物も調味料も地元産のものを選べる。すしでは魚や米の産地は注目されるが、ガリは脇役であまり気にされていない。ガリにもすしにも地元食材を使い、地元の人に食べてもらう機会を増やしたい」と意気込む。

 「ガリ」の名前にはかんだ時に「ガリガリ」と音を立てるたからという由来があることから、「ガりんご」も食感にこだわり、ジョナゴールドやふじを使う。スライスしたリンゴを塩漬けし、その後、水で戻してからりんご酢を混ぜた甘酢に漬け込む。当初はショウガのガリと同じ方法で作っていたが、色が悪くなったりしょっぱくなりすぎたりなど多くの課題が見つかった。その後、「りんご酢を使って漬けてみてはどうか」というアイデアを受け、リンゴの切り方や漬け方などの改善を続け、発案から約2年かけて完成した。

 「ガりんご」は同店で以前からすしに添えて提供していたが、リンゴを使っていることに気付く人は少ない。しょうがを使ったガリのような辛味がないため、辛さが苦手な子どもが「このガリは食べられる」と気づくということもあった。「ガりんご」を使ったアレンジメニュー「ガりんごサワー」や「ガりんごハイボール」も提供し好評を得ているほか、来店客から「こういう食べ方はどうか」という提案があるという。

 高橋さんは「開発を続ける中で、農家の皆さんの努力や思いに触れた。全国の人に岩手のおいしい食材を食べてもらいたい。料理は驚きと感動。変わった食材を使ったメニューで驚き、楽しみ、食べて幸せな気持ちを味わってもらえればうれしい」と呼び掛ける。

 現在は「一の〇」のみで販売。価格は100グラムで538円。

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