「第一回ゆるキモノ歩き『南昌荘の雛祭り編』」が2月10日に行われる。
イベントは、大学生・山口茜里さんが主宰する「着物好き」のグループが企画した。山口さんは外出やイベントに合わせて着物を着るが、同世代に着物を着る人が少ないのが悩みだった。SNS上に「同世代の人と一緒に着物を着たい」と書き込んでみたところ、着物好きからコメントが集まり、その中には着物を着ないけど好きという人もいたという。そこで、「着物が好きな人と集まって話そう」と、12月に最初のイベント「ゆるキモノ談義」を開催した。
「ゆるキモノ談義」では、性別や着用経験の有無にかかわらず「着物が好き」という参加者を募り、着物を着た参加者をはじめ、着用しない参加も歓迎。普段から着物を着る人ではなく、写真を撮りたい、活動を応援したいなど、さまざまな視点で着物を愛する人が集まった。
山口さんは「私は洋服と着物を組み合わせる着方が好きだけど、メンバーの中にはきっちりとした着こなしを好む人という人もいる。いろんなタイプの着物好きが混在して、互いに好みを認め合っている」と話し、「グループを作った理由の中には、自分の好みが受け入れられるかどうか不安で、ほかのグループに入りづらかったこともある。着物を着るのが好きな人、着なくても好きな人が一緒に楽しむのは良いと思う。着物は難しい、グループに入りづらいという感覚を和らげたい」とも。
「ゆるキモノ歩き」は、最初のイベントの中で「着物で街歩きをしたい」というアイデアが出たことから実現。着物を着て行ける場所やイベントを探していたところ、南昌荘はどうかという提案があったという。当日は2部構成で、第1部では着物を持っていない人や着付けができない人に向けた着付け教室を開催。その後、第2部では着付け会場から南昌荘までの散歩を楽しみ、施設内で行われている「ひなまつり」を見学する。2部からの途中参加も可能で、参加者への着物の貸し出しも可能な限り対応する予定。
山口さんは「工夫によってアレンジできるのが着物の魅力。着ても着なくても自分が興味を持っている範囲で自由に楽しんでほしい。誰かの着てみたいという気持ちは応援していきたい。気負わずに一緒に楽しめることが一番。気軽に参加して」と呼び掛ける。
開催時間は13時~16時。参加申し込みはフェイスブックのイベントページから受け付ける。第1部からの参加者のみ参加費500円が必要。