今季限りで現役を引退するサッカーJ1鹿島アントラーズ・小笠原満男選手の活躍を振り返る写真展「ありがとう!満男選手写真展」が、「産直大宮市場」(盛岡市本宮6)で開催されている。
小笠原選手は盛岡市本宮の出身。今回の写真展は、小笠原選手の引退発表を受け、地元の街づくり集団「ゆいネット盛南」が企画し、事務局がある「産直大宮市場」の一画で写真を展示することに決めた。
ゆいネット盛南事務局の藤村幸雄さんは「小笠原選手からは地元に対する思いの強さを感じてきた。引退発表を受け、大きなイベントをしたい気持ちもあるが、今できることの一つとして写真展を企画した。引退するのは少し寂しいが、これからは新たにサッカー人としての小笠原選手の活躍を応援していきたい」と話す。
同団体では地域住民らが試合を観戦する応援ツアーや、2006年のサッカーワールドカップのパブリックビューイングといったイベントなど小笠原選手を応援する取り組みを行ってきた。写真展では応援ツアーでの選手との交流や試合の様子、パブリックビューイングでの盛り上がりを撮影した写真を中心に展示。東日本大震災後、被災地を支援しようと小笠原選手が中心となって立ち上げた「東北人の魂を持つJ選手の会」の支援活動も紹介するほか、小笠原選手の活躍を伝える新聞記事やサイン入りの応援ボード、本人が着用したユニホームなどのグッズも並ぶ。
写真展に足を運んだファンがグッズを提供することもあり、スタート時よりも展示物が少しずつ増え始め、市外からもファンが訪れるという。地元住民や当時のイベント参加者からは懐かしむ声も寄せられている。
藤村さんは「小笠原選手は日本で一流の選手の一人。私たちに夢も勇気も希望も与えてくれた。本当に誇りに思う」と話し、「次なるJリーガーが岩手から出てほしい。若い皆さんに頑張ってもらえれば」と期待も寄せる。
開催日は毎週月曜・水曜・金曜(祝日は除く)。時間は8時~12時。問い合わせは「ゆいネット盛南」事務局(TEL 019-635-7990)まで。1月30日まで。