岩手大学の学生らによる団体「岩手大学ぶどう部」は1月16日、花巻市の「エーデルワイン」とコラボレーションしたオリジナルワインを発表した。
「岩手大学ぶどう部」は、ブドウ作りが盛んな花巻市大迫を町の魅力を伝え、地域を盛り上げることを目的に2015年に設立。学生とブドウ作りの現場をつなぎ、ブドウ農家の手伝いや地域イベントへの参加、大学祭でのブドウの販売、ワインの勉強会や試飲会などの活動を続けている。
その中で、2017年ころに「ぶどう部のオリジナルブランドを作りたい」と提案が出始めたという。そこで、以前から交流があった「エーデルワイン」に協力を依頼し、共同で企画を進めてきた。今回は同社が製造するワイン「いわてヌーヴォー」にぶどう部が考案したオリジナルラベルを貼り付ける形で実現にこぎ着けた。
ラベルはぶどうの実とつるや葉っぱをモチーフにしたレトロなデザインに仕上げた。ワインは赤と白の2種類で、どちらも2018年に県内で生産されたブドウを使ったフレッシュな味わいが特徴。赤は酸味とコクがある辛口のワイン、白は果実の香りが華やかな甘口のワインとなっている。
ぶどう部の活動を知った大学側からの提案を受け、大学の創立70周年を記念した商品としても販売。ラベルに70周年を祝うシールを貼るほか、今年10月に行われる70周年記念式典での販売も検討しているという。
ぶどう部部長の小畑雄太郎さんは「1年間でここまでスムーズに話が進むとは思わず驚いている」と話し、「県内にはおいしいブドウやワインがあるのに全国的に知名度が低い。私たち大学生がブドウやワインの魅力を、同世代を中心に多くの人へと広めていきたい」と意気込む。
価格は1,620円。数量限定。今月下旬からで岩手大学内の生協で販売する。