「盛岡自然整体-aru-(アル)」(盛岡市菜園1)に、背中から羽が生えたような写真が撮れる「インスタスポット」が登場した。
考案したのは同店店主で整体師の佐藤和志さん。東京で経験を積み、2002年に故郷・盛岡で独立開業。2016年に青山から菜園へ移転し現在の店舗をオープンした。強い刺激痛みを伴わない施術が特徴で、痛みなどの症状だけではなく利用者の気持ちとも向き合いながら、心と体の緊張をゆるめて症状改善につなげる。
「インスタスポット」を作ったのは店舗の入り口のガラス戸。当初は利用者からの感想を貼り出していたが、時間がたにつれて紙が古くなり始めてきため、何か新しいことができないかと考えていたという。さまざまな方法を模索するうち、インスタグラムなどで面白い写真が撮れる「フォトスポット」が流行しているのを見つけた。首都圏に比べ、盛岡にはこういったスポットが少ないことから、街ゆく人にも喜んでもらおうと、ガラス戸に絵を描いてフォトスポットを作ろうと思いついた。
ガラス戸に描かれているのは天使の羽の絵で、絵の前に横向きに立つと背中か羽が生えたような写真が撮れる。絵は盛岡大学に通う小口夏美さんが描き、上手に撮影するコツはやや下側から見上げるように撮ることだという。
佐藤さんは「施術を受けると『体が軽くなって羽が生えたみたい』という人も多いので、羽のイメージが合うかなと思っている。楽しい気分になって笑顔になると体の緊張もほぐれるので、こういう取り組みもある種の整体なのかもしれない」と話す。
昨年11月ごろから「インスタスポット」を始めたところ利用者からは好評で、多くの人が撮影していくという。いつまで続けるかは明確に決めず、絵の状態を見ながら続けていく予定。
佐藤さんは「もっと自由に撮影してもらえればうれしい」と話し、「利用者だけではなく街の皆さんも巻き込みながら、楽しい気持になること、心がわくわくすることを続けていきたい」と意気込む。