盛岡市は、「食と農」をPRするウェブサイト「美食王国もりおか」を昨年12月に開設した。
ウェブサイトは市が2017年から取り組んでいる「もりおかの食と農バリューアップ推進事業」の一環として開設。市内の農畜産物生産者からは「生産したものを加工する協力者を探したい」、事業者からは「生産者とつながりたい」という要望が増えている一方、「どこに問い合わせたらいいか分からない」という声も多く、市の課題となっていたという。
そこで、課題を解消するための一つの方法として、生産者や事業者の情報をまとめたウェブサイトの立ち上げを考案。「作る人」として生産者、「使う人」として事業者を紹介するほか、消費者と連携として「美食王国ファンクラブ」の仕組みもつくり、食材のブランド確立や応援しやすい環境を整えていく。
現在、ウェブサイト上では市がブランド化に取り組む、盛岡りんご・津志田芋・アロニア・もりおか短角牛・黒平豆・行者にんにくの6品目について、生産者や取り扱う事業者を写真付きで紹介し、ブランド食材を使ったメニューや商品を提供する「盛岡の美味いもんアンバサダー」の認定を受けた店舗も掲載している。品目は今後増やしていく予定。
市農政課食と農の連携推進室の担当者は「サイトの内容はこれからどんどんバージョンアップしていく。まだオープンしたばかりで、どちらかというと生産者や事業者に向けた部分が濃いが、消費者に役立つ内容も増えていく予定。お互いに交流しやすい環境をつくりたい」と話し、「作り手、使い手、そして食べる皆さんが一つになって盛岡の食と農を応援してもらえれば」と呼び掛ける。