盛岡市は10月15日、「さんさ太鼓」をモチーフにしたオリジナル婚姻届の配布をスタートした。
オリジナル婚姻届を企画した盛岡市市民登録課によると、近年、オリジナルの婚姻届けを作製する市区町村が全国的に増えているという。昨年には、岩手県が結婚情報誌「ゼクシィ」とコラボレーションした「ご当地婚姻届」を作成している。市でも数年前から他の市区町村を参考にしながら、デザインの検討を重ねてきた。
今回、作成した婚姻届は「盛岡さんさ踊り」の太鼓をモチーフにデザイン。届け出用のほか、手元に残しておける記念用も用意した。提出用は右下に中央に盛岡市の文字が入った「さんさ太鼓」のイラストを配置。届け出用には記念写真を貼り付けるスペースと、「さんさ太鼓」を2つ並べたメッセージ欄を設け、夫から妻へ、妻から夫へメッセージが書き込めるようになっている。両方とも、「祝福」をイメージした赤色で文字や枠の色を統一し、「さんさ太鼓」のイラストの中にはハートマークも隠れている。
オリジナル婚姻届は市役所市民登録課や各支所・出張所などで無料配布するほか、市のホームページからもダウンロードでき、他市区町村での届け出にも使える。
市民登録課の担当者は「さんさ踊りの掛け声『サッコラ』を漢字で書くと『幸呼来』。盛岡を代表し、一目で盛岡だと分かるモチーフとしてさんさ太鼓を選んだこともあるが、結婚する皆さんに幸せが来るように、祝福する思いも込めた。盛岡に住む皆さんはもちろん、県外に住む皆さんにも使ってもらいたい」と呼び掛ける。