「いわてレインボーマーチ」は現在、9月1日に行われる岩手初のプライドパレード「IWATE RAINBOW MARCH 1st」の参加者を募集している。
「プライドパレード」とは、LGBTに対する差別や暴力への反対や自由で平等な社会を訴え、多様な在り方を祝うことなどを目的に世界各地で開催されているイベント。「いわてレインボーマーチ」は多種多様な人や組織と連帯し、マイノリティーに対する差別や暴力の解消を目指すソーシャルデザイナー集団として5人のメンバーで旗揚げした。今年2月から本格的に活動を始め、映画鑑賞会や勉強会などの小規模イベントを開催しながら、パレードの告知や協力の呼び掛けを行ってきた。
メンバーの一人である加藤麻衣さんは大学生時代、LGBT当事者や理解者の居場所作りを目的に活動する学生団体に所属し、その経験を生かして現在も活動を続ける。学生時代から「岩手でもプライドパレードをやりたい」という思いがあった加藤さん。周囲に相談するうちに「2018年中の開催」が目標となり、協力者がそろったことから実施を決意した。
加藤さんは「パレードもイベントも当事者と理解者の居場所作りの一環。差別がないとは言えない現状だが、理解してくれる人や応援してくれる人はもちろん、肯定も否定もせず受け止めてくれる人も増えているのがうれしい」と話す。
「いわてレインボーマーチ」では差別や暴力から解放され、「一度きりの人生を安心して幸せに生きること」を目的に「誰もが生きることをENJOYできる岩手」をテーマに掲げ、実現を目指す。そのため、参加者はLGBT当事者や理解者だけに限らず、年齢・性別・所属・国籍・宗教・障がいの有無などに関わらず、目的に賛同する人なら誰でも参加できる。
当日は「もりおか歴史文化館」を出発し大通りを歩き、「盛岡城跡公園」がゴールとなる。当日の飛び入り参加も可能だが、人数把握のためフェイスブックやメール、専用フォームから事前の申し込みを受け付けている。
加藤さんは「差別や暴力はLGBTに限った問題ではなく、誰もが直面し得ること。みんなで共に解決に向かって歩んでいきたい。人生をエンジョイしたい皆さんや応援してくれる皆さんと一緒に楽しく、胸を張ってパレードできれば」と呼び掛ける。
当日は13時30分集合。参加無料。