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盛岡でグラフィックデザイナー・小林一毅さん個展 人の形をユニークな表現で

人のしぐさを表現した「Shapes」の作品と小林さん

人のしぐさを表現した「Shapes」の作品と小林さん

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 セレクトショップ「CIY」(盛岡市大通1)で8月4日、グラフィックデザイナー・小林一毅さんによる個展「Shapes」がスタートした。

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 小林さんは現在、「資生堂」のグラフィックデザイナーとしてグラフィックやパッケージデザインを中心に手掛ける一方、フリーランスとしても活動。盛岡で個展を開くきっかけとなったのは、大船渡市「酔仙酒造」の商品のパッケージデザインを行ったこと。小林さんは「盛岡にユニークな試みをしている店がある」ということを聞き、盛岡まで足を延ばし同店へ立ち寄った。その際、同店オーナーの小山兼輝(ともき)さん・むつみさん夫妻が「ここで個展を開かないか」と声を掛け開催に至った。

 小林さんは「岩手の人は素直で、新しいもの好きの人が多い印象。私のように県外の人を巻き込んで新しいことに挑戦する姿勢がとても素晴らしく、新しいものをどんどん取り入れていく試みも面白いと感じている」と話す。

 今回の個展は、人間や動物たちの一瞬のしぐさを図案にした「Shapes」と、街などで見掛けるピクトグラムたちのオフを描いた「PICTO STORY」中心に45点を展示。「Shapes」は、特定の形がない人間の動きを棒人間の形に落とし込みユニークに描くほか、動物の姿を直線や曲線で表現。一部の作品を紫波の型染め職人が染色を行った。

 「PICTO STORY」では、街や公共施設などで表示されているピクトグラムを仕事中の姿とし、ピクトグラムたちが人間から見えていない時に休日を過ごし、親子で遊ぶ様子やパーティーを開く様子などを描いた。メインビジュアルとなっている動物や植物のイラストは「絵文字」に着想を得たという。

 どの作品も、見た人が想像する余白を作っているのが特徴。小林さんは「これはどんなしぐさかな、どんなことをしているのかな、何の動物かなと想像しながら楽しんでもらいたい」と話し、「今回のモチーフの中心はピクトグラムやマーク。普段何気なく目にしているピクトグラムなどを新鮮な気持ちで見てもらえると思う。面白さを探しに来て」と呼び掛ける。

 営業時間は12時~19時。入場無料。今月19日まで。

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