イタリアンレストラン「ANTICA TRATTORIA INABA(アンティカ トラットリア イナバ)」(盛岡市中ノ橋通1)が7月25日、オープンした。
同店のオーナーを務める稲場泰樹さんは青森県出身。東京でシェフとして働く中、40歳までに自分の店を持つことを目標にしていた。店を開く場所も自身の地元である青森か妻の祥子さんの出身地である岩手のどちらかと決め、街の雰囲気や環境の良さから岩手・盛岡を選んだという。
泰樹さんは「盛岡はイタリア料理の店が多く、始めやすい環境が整っていると感じた。店の場所も大きな通りに面しているわけではないのに、準備をしているとたくさんの人が足を止めてくれて看板や店の様子を外から眺めてくれるのがうれしい」と、祥子さんは「盛岡とイタリア料理の相性が良いのは麺文化が根付いているところや、粉もの好きが多いところにあるのかなと思っている」と話す。
店のキーワードは「質実剛健」。イメージはイタリアの街にあるような食堂で、地元の人が食べているような気取らない庶民的な料理を提供。店名の「アンティカ トラットリア」は「老舗の食堂」といった意味となる。手打ちパスタや炭火焼きなどの肉料理のほか、その日のおすすめ料理、料理に合うイタリアのワインやビール、エスプレッソといったメニューをそろえ、ランチメニュー(1,200円~)やディナーコース(3,500円)も用意し、盛岡でイタリアの食文化を楽しめる料理店を目指す。
泰樹さんは「下町の食堂で食べられるような、親しみやすくて分かりやすいイタリアらしい味を届ける。派手さはあまりないが、しっかりとした料理を皆さんに味わってもらいたい。『イナバ』の名前で覚えてもらえればうれしい。気軽に立ち寄って」と呼び掛ける。
営業時間は、昼=11時30分~14時、夜=17時30分~21時(以上ラストオーダー)。火曜・第1月曜定休。