改修工事のため全館休館していた岩手県民会館(盛岡市内丸)が6月26日、全館の利用と貸し出しを再開した。
改修工事は昨年12月にスタート。同館が現行の耐震基準を満たしていないことから、耐震補強を中心に、機械室などのアスベスト除去、天井の塗り替え、カーペットや照明設備の更新などを実施した。工事期間中は大・中ホール、展示室、レストランなど館内施設と駐車場を含めた全館の利用を休止。完工から45年を迎え、部分的な改修や整備は行ってきたが、半年にわたる長期間休館しての工事は開館以来初めてとなった。
26日から開館し、貸し出しを再開。従来通りの利用が可能となったが、8月末まで一部の耐震工事が引き続き行われる予定。岩手県文化振興課の担当者は「見た目には大きな変化がないので、どこが変わったのかと感じられるかもしれないが、今回は内部の安全性の向上が目的」と話し、「半年にわたって利用者の皆さんには不便をかけたが、より安心して利用してもらえる施設となった。これからも長く親しんでほしい」と呼び掛ける。
施設利用や貸し出しについてなどの問い合わせは同館(TEL 019-624-1171)まで