「もりおか町家物語館」(盛岡市鉈屋町)浜藤ホールで6月30日、「蓄音機の学校」が開催される。
同館では講師を招き、お茶やお酒、管楽器などについて学ぶ「○○の学校」というイベントを継続して行っている。基礎知識を学ぶ座学要素に加え、実際に味わったり体験したりできるワークショップ要素もあり好評を呼んでいるという。
「蓄音機」について取り上げるのは初めての試み。今回は蓄音機愛好家の飯岡豊さんを講師に迎え、蓄音機の構造や歴史、種類などについて学ぶ。飯岡さんは蓄音機約10台を所持し、自作するほどの知識を持つという。同館担当者の八木絵里さんは「若い世代にとって蓄音機はテレビドラマや映画の世界に登場するものだったり、博物館に飾られたりするような遠い存在だと思う。私も蓄音機に関する知識は全くなかったので、飯岡さんから話を聞いた時には未知の世界にドキドキした」と話す。
当日はポータブル・卓上・据え置き型の蓄音機が登場予定。講座は蓄音機の演奏を聞いた後、蓄音機を分解しながら細かい構造や仕組みを解説し、分解した蓄音機を再び組み上げて、再び演奏を聞く流れになる。
八木さんも事前に蓄音機の組み立てを体験。「本当に分解してもいいのか、組み立てはうまくいくか緊張したが、ワクワクする気持ちも強かった。蓄音機の内部を見るというのも貴重な機会だと思う」と話し、「蓄音機好きはもちろん、初心者の皆さんにも楽しめる講座になっている。参加者の皆さんと一緒にドキドキ、ワクワクする体験ができれば」と参加を呼び掛ける。
開催時間は14時~16時。電話(TEL 019-654-2911)かメールで事前申し込みが必要。受講料は1,000円。定員は20人。