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盛岡のコーヒー店マスターが画集発行 猫の姿描き続けて30年

「こうして本になったのがまだ信じられない」と笑う高橋さん。「これからも楽しんで猫を描く」とも

「こうして本になったのがまだ信じられない」と笑う高橋さん。「これからも楽しんで猫を描く」とも

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 「コーヒー屋クラムボン」(盛岡市紺屋町)のマスター高橋正明さんが画集「ねこ町のクラムボン」を3月1日に発行した。

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 同店では毎年12月最後の2週間、猫に関する絵画や写真、オブジェなどの作品を自由参加で店内に展示する「ねこ展」を30年以上続けている。高橋さんも展示に合わせて猫の絵を描き、画集には同展で展示した作品を中心に約40点の絵をまとめた。

 高橋さんの絵はほとんど独学。絵を描き始めるきっかけも猫で、一緒に暮らすうちにその姿を描いてみたいという思いが生まれたという。画集の製作は「ねこ展」にも参加している画家の飯坂真紀さんの提案だった。高橋さんは「本にしようと言われた時、最初は冗談かと思った。作業が進むにつれて少し実感が湧いたが、こうして本になった今でも信じられない。うれしさと感謝の気持ちでいっぱい」と話す。

 絵の題材になっているのは高橋さんがこれまで出会った猫。飼い猫や店がある紺屋町で見掛けた野良猫などを基に想像を膨らませ、さまざまな世界観で暮らす猫たちの姿を描く。「ねこ町」とタイトルが付けられた作品には紺屋町の街並みも登場。町の中でコーヒータイムを楽しむ猫や星空を飛び回る猫のほか、町を訪れた「賢治さん」の姿などが優しいタッチで描かれ、作品には高橋さんによる文章が添えられている。

 高橋さんは「これからも絵を描き続けていきたい」と話し、「猫は自分勝手で自由。つかみどころがない、何とも言えない魅力がある。その姿を捉えて、頭の中でたくさんイメージしながら楽しんで絵を描いていきたい」と意気込む。

 B5判、全40ページ。価格は1,404円。同店のほか市内の書店、雑貨店などで販売する。

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