盛岡地方気象台は4月20日、盛岡城跡公園(盛岡市内丸)の桜(ソメイヨシノ)の満開を発表した。
同公園にはソメイヨシノを中心に約200本の木があり、桜の満開は公園内の通称「桜の馬場」にあるソメイヨシノの標準木が8割以上開花した状況となる。今年は昨年より4日、平年より5日早い観測となった。市内では気温が高い日が続いたことで一気に開花が進んだとみられ、盛岡地方裁判所前にある国指定天然記念物の「石割桜」や日本さくらの名所100選の「高松の池」でも満開を迎え、市内各所は花見を楽しむ観光客らでにぎわった。
盛岡城跡公園と高松公園では5月5日まで「盛岡さくらまつり」を開催。各公園内に100基以上のぼんぼりを設置し、盛岡城跡公園には投光器も設置。夜間にはライトアップを行い、夜桜も楽しめるようにする。
市内から盛岡城跡公園へ花見に訪れたという女性は「一気に花が咲いたので、いろんな場所で楽しみたい。いつもより早く満開になって驚いたが、あっという間に春が過ぎている感じで少し寂しい。せめて連休まで咲いていてほしい気持ちもある」と話す。
「盛岡さくらまつり」でのライトアップは、盛岡城跡公園=18時~21時30分、高松公園=18時~21時。今後、市内では米内浄水場のヤエベニシダレザクラが30日に開花し、5月3日に満開を迎える見込み。