もりおか歴史文化館(盛岡市内丸)が現在、同館サポーターの「ふたば」会員を募集している。
同館では2016年度まで市民ボランティアが展示解説や運営サポートを行ってきたが、組織の見直しを図るため2017年度のボランティア活動を休止した。今回新たな取り組みとして、活動に関わることで同館や盛岡の歴史について親しみ、学習する場を設けようと、サポーター組織「ふたば」を立ち上げた。
「ふたば」の名称は、同館の棟飾りでシンボルにもなっている、彫刻家・舟越保武さんの作品「ふたば」が由来。文化の芽生えや新しい発見や交流の芽が出るようにとの思いも込めた。
「ふたば」は、「歴史探究部」「語り探究部」「事業サポート部」「事業企画部」の4部門で構成し、会員はそれぞれに分かれて活動する。「歴史探究部」では、同館収蔵資料を中心に盛岡の歴史と文化について知識を深めることを目的に、資料の調査研究と発表を行う。「語り探究部」では、盛岡弁の保存・普及を目指し、盛岡弁を身に付けて「語り」を担当する。「事業サポート部」は思弁と運営や広報補助、無料ゾーンでの来館者対応、「事業企画部」は新規イベント企画や広報手段の開発、運営に取り組む。
対象者は、盛岡の歴史・文化に興味がある16歳以上から満81歳未満の男女。事前説明会への参加が必須で、申込書類の提出と書類選考、面接、研修を経てサポーターに認定する。
同館スタッフは「盛岡の歴史や文化を学んでほしいとの思いもあるが、自分が勉強する場、社会貢献の場として学生の皆さんや若い世代の皆さんにも参加してもらいたい。来館者の皆さんがどんなことを求めているか、どんなことを知りたいのか、互いに交流しながら歴文館の活性化につなげていきたい。気軽に説明会に参加してほしい」と呼び掛ける。
説明会は、3月14日・16日・18日のうち、いずれか一回参加が必要。問い合わせは同館(TEL 019-681-2100)まで。