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盛岡で「得意を持ち寄る」参加型の作品展 絵を日常の中へ取り込んで

「NANDARA商店」会場内。持ち寄った作品がずらり

「NANDARA商店」会場内。持ち寄った作品がずらり

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 リノベーション施設「八藝館(はちげいかん)」だんご塔(盛岡市八幡町)で現在、参加型アーティスト作品展「持チ寄リノ小サナ街『NANDARA(なんだら)商店』」が行われている。

カラフルなのれんが会場の目印

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 「NANDARA」は、盛岡在住のアーティスト・DJ R.I.Pさんが心に湧き上がった感情など「内面の日常」を絵にしたもの。見た人から「色や模様が曼荼羅に似ているという」意見があったことから「NANDARA」という名前を付けた。今回のイベントは「NANDARA」が日常に溶け込むことをテーマに、クリエーターらがさまざまな形にして販売する商店形式となっている。

 DJ R.I.Pさんは「NANDARAを見た人から、こういう物に印刷されていたら欲しいと提案してもらったことが一つのきっかけ」と話し、「僕にとってNANDARAや絵を描くことは日常の一部だが、多くの人にとって絵そのものは日常的に必要なものではない。欲しいと思う人がいるなら形にしたいが、それは僕の力ではうまくできない部分だったので、得意な皆さんの力を借りて実現した」とも。

 イベントにはハンドメードの木工家具・雑貨を扱う「MH design」、布小物作家のmarimari(マリマリ)さん、プリント製品を扱う「たのプリ」、自家焙煎(ばいせん)コーヒー店「cafe302」が参加。NANDARAやDJ R.I.Pさんのイラストを使用したアクセサリーや布小物、Tシャツ、浴衣、木工雑貨などの商品を持ち寄るほか、原画の販売も行う。

 「八藝館」は今年1月にオープンし初の催しとなる。同施設は誰でも利用できるギャラリースペースのほか、貸事務所があることから多くのクリエーターが参加する展示となった。

 DJ R.I.Pさんは「新しい場所は入りづらいが、ほんの少し勇気を出してのれんをくぐってもらえれば」と話し、「持ち寄りがコンセプトのイベントなので、遊びに来てくれた人の数だけ発展していけると思う。会場に来たら、ぜひ思い付きや感じたことを話してみてほしい。一緒に現実に近づけたい」と呼び掛ける。

 開催時間は12時~17時。3月4日まで。

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