岩手県立博物館で「ゆく酉くる戌」展 普段は見られない収蔵品展示も

今年の干支「酉」からは地鶏のはく製。手前に写る「岩手地鶏 白笹」は白く美しい羽が特徴。

今年の干支「酉」からは地鶏のはく製。手前に写る「岩手地鶏 白笹」は白く美しい羽が特徴。

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 岩手県立博物館(盛岡市上田)グランドホールで現在、トピック展「ゆく酉(とり)くる戌(いぬ)」展を開催している。

来年の干支「戌」代表は今にも動き出しそうな大迫力の「タイリクオオカミ」のはく製

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 同展は今年の干支(えと)である「酉」と来年の干支「戌」をテーマにしたもの。同館では多くの収蔵品があるが、なかなか展示する機会がないものも多いという。今回はそれらの収蔵品を規模の小さい「トピック展」を通じて紹介しようと企画。年末年始の時期であることから干支をテーマに選んだ。

 同展を担当する学芸調査員の渡辺修二さんは「面白い資料はたくさんがあるが、常設展示や大きなテーマ展だけでは紹介しきれない。県立博物館にはこんなものもあったのかと、来館した皆さんにも興味を持ってもらいたい」と話す

 今回ははく製を中心に「酉」と「戌」にまつわる資料46点を展示。「酉」の展示では、約30年ぶりの展示となる「岩手地鶏」や県内で見つかった鳥のはく製と木彫りの作品などが並ぶ。「戌」の展示は、大きく迫力のある「タイリクオオカミ」をはじめ、県内で見つかった「ニホンオオカミ」の頭蓋骨やイヌの骨格標本、イヌ科の仲間としてキツネとタヌキのはく製も展示。クイズコーナーや本物の骨に触れるコーナーも設置した。

 渡辺さんは「展示は撮影可能なので、ぜひカメラを片手に写真を撮りながら楽しんでほしい。子どもたちの自由研究の題材にも活用してもらえるとうれしい」と呼び掛ける。

 開館時間は9時30分~16時30分(入館は16時まで)。月曜休館(期間中12月29日~1月3日は休館)。入館料は、一般=310円、学生=140円、高校生以下は無料。1月21日まで。

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