盛岡さんさ踊り実行委員会は12月20日、盛岡さんさ踊り40年誌「さっこら」を発売した。

　同誌は今年の夏で40回目を迎えた「盛岡さんさ踊り」のこれまでの歩みを振り返る記念誌。記念誌の発行は20回目に続き2回目で、21回目以降を中心に40年の歴史を振り返り、次の節目に向けて祭りのさらなるPRを図る。

　内容は今夏に行われたさんさ踊りの様子と祭りを舞台裏で支える人々の紹介のほか、関係者らによる座談会や年表などで40年を振り返る。「ミスさんさ」たちの本番までの練習風景や、2011年に始まった「東北六魂祭」での軌跡、「和太鼓同時演奏」の世界記録達成への挑戦、今年から始まった高校生らによる「さんさ甲子園」の様子なども掲載する。

　参加者らの写真が多く掲載され、手に取った人からは「自分が踊っている写真があってうれしい」という声も届いている。同実行委員会の担当者は「さんさ踊りは県内や東北のほかの祭りに比べてまだまだ歴史が浅い。試行錯誤を繰り返しながら、岩手・盛岡の祭りとして親しまれていった歴史を知ってもらいたい」と話し、「さんさ踊りが次の節目を迎える未来を見据えた記念誌。歩みを振り返りながら、もっと身近な祭りとして好きになってもらえたら」と呼び掛ける。

　A4版・148ページ。価格は1,800円。3000部限定。盛岡商工会議所のほか、さわや書店と東山堂の市内各店、エムズエクスポ盛岡店、市観光施設、実行委員会のホームページなどで販売する。