岩手県立図書館(盛岡市盛岡駅西通1)で1月13日、「としょかん金融講座 親子ワークショップ絵本から学ぶ生活経済~『からすのパンやさん編』~」が行われる。
同館では「シリーズ講座 一冊の本から」と題し、図書館にある本の中から1冊をテーマに選んで講座を開催している。同講座は絵本「からすのパンやさん」を題材に、親子で商品の売り買いを体験しながら、経済について学ぶ。今年5月に同じ内容の講座を行い好評を得たとともに、再開催を望む声が多かったことから、アンコール講座として行うこととなった。
ワークショップでは岩手県金融広報アドバイザーでファイナンシャルプランナーの戸田節子さんを講師に招き、商品の値段を実際に考えながら、パンを販売するまでの流れをロールプレーイング形式で体験。導入部分では絵本の読み聞かせを通して、パンを売るために何が必要か考え、子どもたちがパン店、保護者が銀行と買い手になりパンの販売を体験する。子どもたちは銀行からお金を借りて材料を仕入れ、光熱費・材料費・広告費などを考えてパンに値段を付け販売を行い、利益が出る仕組みやお金の流れなどについて学ぶ。
同館の担当スタッフは「ワークショップの内容は本格的で、5月の講座では赤字になってしまう子もいたが、うまく利益を出せた子もいた。日常生活で見ている売り方や宣伝方法を実際に取り入れて工夫している姿を見て驚いた」と話し、「お金についての話は説明が難しくて、大人も避けがち。身近な絵本を題材にして、子どもたちと一緒にお金の常識について考えてみてほしい」と参加を呼び掛ける。
対象は小学校低学年の親子。開催時間は13時30分~15時30分。定員は20組(40人)。申し込み受け付けは同館カウンターまたは電話(TEL 019-606-1730)で受け付ける。定員になり次第締め切り。