盛岡市は現在、町内会などが簡易な木造施設や構造物を建築する場合、市で生産された木材を原材料として提供する「盛岡市市産材支給事業」を実施している。
市産材は、盛岡市の地域内の森林から生産される木材のこと。同市では公共工事などに市産材を使用してきたが、さらなる利用拡大を図るため、2009年から民間への提供を行っている。今年6月に本年度分の募集を行ったが、支給先の使用量が少なく供給量に余裕があるため今回、再募集を行うこととなった。
支給対象となるのは町内会や自治会など地域住民による自治組織。使用できるのは組織が設置・管理を行う建物や構造物、物品で、これまではベンチやテーブル、ごみ集積所、プランター、遊具などの材料に使用されている。支給される市産材はスギとカラマツの2種類で、来年2月10日までに制作・設置が完了することが条件。1組織当たり2立方メートルが支給上限となる。
同市林政課の担当者は「市産材という言葉自体、認知度が低いと感じている。この事業を通して、市産材についての情報を広めていくとともに、地元で育った木を地元で活用してもらいたい。町内会などで活動する皆さんに検討してみてほしい」と呼び掛ける。
支給先の募集は11月30日まで。問い合わせ・申し込みは林政課(TEL 019-626-7541)まで。