盛岡市、官民共同で生活情報誌を発行-印刷・配布経費は「0円」に

誌面づくりは広報紙「広報もりおか」を編集する盛岡市広報広聴課の職員が担当

誌面づくりは広報紙「広報もりおか」を編集する盛岡市広報広聴課の職員が担当

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 盛岡市は、市民の生活情報を1冊にまとめた「もりおか暮らしの便利帳」を発行した。発行日の6月19日より盛岡市の全戸に配布される。

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 同冊子はこれまで、市の概要や行政手続き、学校や行政機関の連絡先などの行政情報を中心に、主に盛岡市への転入者を対象に隔年で発行してきたもの。今回は全国で電話帳を発行するサイネックス(大阪市)と業務提携することで内容を充実。従来掲載されてきた行政情報に加え、盛岡市や周辺の観光や歴史、文化に関する情報、病院マップなどを新たに掲載。本文も2色刷りから4色刷りのフルカラーにした。

 共同発行にあたり、盛岡市が誌面の編集作業を行い、サイネックスは印刷と全戸配布にかかる費用を負担した。発行にかかった総経費の約3,000万円は、すべて広告収入でまかなった。これにより、全戸配布した1993年との比較で、従来は市が負担してきた印刷や配布にかかる経費約2,000万円が「0円」になった。広告営業はサイネックスと盛岡の広告会社・オリンピア企画が担当した。

 サイネックスは2007年から和泉市(大阪府)や木更津市(千葉県)、那覇市(沖縄県)などと業務提携をしながら同様の冊子を発行。同社によると、すでに19の自治体と提携しながら生活情報誌を発行しており、今回の盛岡市は13市目。東北では山形市に続いて2市目で、岩手県内では初。同社は今後も射水市(富山県)や周南市(山口県)、神栖市(茨城県)などで事業を拡大する計画という。

 同市広報広聴課の武石幸久課長は「情報誌の発行としては、今回初めて官民共同で行った事業。行財政改革という大きな流れの中で、(経費0円でできた)このような事業はひとつの成果と言えると思う」と話す。「民間と共同で発行したことで、結果的に情報量が増して良かった。これを地域情報の活性化につなげていければ」とも。

 冊子は184ページ。発行部数は16万部。7月下旬までに市内の全13万5,000戸に配布し、残りは来年に転入者に配布する。

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