「いしがきミュージックフェスティバル'08」が6月21日・22日、盛岡城跡公園(盛岡市内丸)など市内中心街の各所で開催された。
主催の同委員会によると、プロのアーティストが出演した有料ステージの盛岡城跡公園とライブハウス・Club Change WAVE(開運橋通)には初日の21日だけで「昨年の2,000人を優に越す」観客が来場したほか、大通商店街や駅前、MOSSビル前、教育会館前など、盛岡市中心街の各所に設けられた無料ステージなどに、大勢の観客が訪れ、パフォーマンスに見入っていた。
昨年の夏に引き続き2回目となった同フェスは規模をさらに拡大し、今年は2日間にわたって開催。21日には有料会場の盛岡城跡公園とclub change WAVEにプロの音楽アーティストが15組出演。GOING UNDER GROUND、犬式、セカイイチなどアーティストのほか、ROODY'S、森の人や柳田久美子さんなど岩手出身のアーティストがライブパフォーマンスを繰り広げた。また、アマチュアバンドに広く参加を呼びかけた同フェスでは、県内のアマチュアバンドや高校生のブランスバンドなど約150組も参加。市内の各所に設けられた会場は、昨年にもましてにぎわいを見せた。
有名アーティストの出演で盛り上がりを見せる一方、イベントは約1週間前に発生した「岩手・宮城内陸地震」を支援する雰囲気に包まれた。初参加の「BEAT CRUSADERS」は「新聞記事で奥州市で水道が出なくなったことを聞いた。このフェスティバルがわき水のようなライブになればいい」とステージ上からコメントしたほか、同じく初参加の「犬式」は「(地震については)地球から仕打ちを受けているという人もいるが、無関心にならずにいろいろなものを大切にしてほしい。ピースもいいけどアース」と呼びかけるなど、ほとんどのアーティストが震災について多くのコメントを寄せた。
会場には震災で被害を受けた人たちに向けた応援メッセージを書き込む「メッセージフラッグボード」が設けられ、訪れた観客はもちろん出演アーティストらからも、多くの応援メッセージが書き込まれた。
盛岡の中心市街地活性化を掲げた同フェスについて、市民から「(同イベントは)昨年よりも浸透してきたと思う」(20代女性)、「街中でこのように音楽が聴けるのはいい」(20代男性)、「こんなに多くの人が街中にあふれるのを見たのは久々」(40代男性)といった意見が寄せられ、「街中活性」に一定の効果あったことをうかがわせた。
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