盛岡市出身の俳優、戸塚純貴さんが主演を務める映画「ケアニン~あなたでよかった~」の上映が、9月23日から盛岡中央映画劇場(盛岡市大通1)で始まる。
同映画は、何となく介護の仕事に就き、小規模介護施設で働くこととなった新人介護福祉士の青年・大森圭を主人公に、初めてメインで担当することとなった認知症の女性との関係を深めながら、仕事と本気で向き合い成長していく姿を描く作品。
映画の内容から福祉関係者から上映を望む声が多く、加えて主人公を演じる戸塚さんが盛岡出身であることから盛岡での上映を目指し、「<映画の力>プロジェクト」で活動する高橋大さんと、「通所介護施設 フキデチョウ文庫」を運営する「しあわせ計画舎」代表理事の沼田雅充さんが中心となり「映画『ケアニン』盛岡応援委員会」を立ち上げた。上映会方式ではなく、一般公開として市内の映画館で上映できないかと働き掛け、盛岡中央映画劇場での上映が決まった。
沼田さんは「周りの福祉関係者からも作品を見たいという声が多かった。盛岡出身の戸塚さんが出演しているので、映画館で上映したいという思いもある。地元出身の若手俳優としてこれからどんどん活躍の場を広げてもらうためにも、盛岡から応援の気持ちを届けたい」と話す。
上映初日の23日には戸塚さんの舞台あいさつも決定。13時からと15時30分からの上映終了後を予定する。
沼田さんは「専門職として福祉や介護に関わる人よりも、一般の人に見てもらいたい作品。福祉の人材が集まらない中、分かりやすく介護の世界を描いていると感じる。何よりも戸塚さんのことを皆で一緒に応援してもらえれば」と呼び掛ける。
劇場窓口で前売りチケットの販売を行っている。料金は一般=1,800円、大学・専門学生=1,500円、高校生以下=1,000円。全席指定。