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盛岡で子どもの本から震災を振り返るシンポジウム 表現者の視点で考えて

県立図書館内に作られたシンポジウムの特設コーナー

県立図書館内に作られたシンポジウムの特設コーナー

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 岩手県民会館(盛岡市内丸)中ホールで9月24日、シンポジウム「子どもの本の視点から震災を振り返る」が行われる。主催は国立国会図書館国際子ども図書館、岩手県教育委員会、岩手県立図書館。

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 国立国会図書館国際子ども図書館は2014年から、東日本大震災の被災県である宮城県と福島県で児童文学作品を通じて子どもたちへ元気を与えるイベントを行っている。3回目となるイベントを岩手で行うに当たり、子どもが読む絵本や児童書を通して震災について振り返り、災害時に子どもたちを取り巻く環境や本が与える影響について考える内容とした。

 パネリストには、アメリカ出身の詩人アーサー・ビナードさん、岩手出身で盛岡在住の児童文学作家柏葉幸子さん、作中に2011年3月が登場する児童書「石を抱くエイリアン」の作者・濱野京子さん、コーディネーターに児童文学・文化評論家の野上暁さんを招き、表現者の視点から震災について振り返っていく。

 震災当日、岩手県立図書館では利用者に大きなパニックはなかった。その後は図書館が入る複合施設「アイーナ」が避難所となったため、避難者への新聞の提供やインターネット端末の貸し出しを行ったほか、子どもたちが避難してきた場合に備えて読み聞かせの準備もしていたという。

 同館の北条伸一さんは「物語に触れることで、子どもたちが心のバランスを取り戻すきっかけになるのではと思っている。今回のシンポジウムは子どもの本に興味を持つ皆さん、震災について関心がある皆さん、どちらにも聞いてもらいたい。本が子どもたちに与える力について一緒に考えてみてほしい」と呼び掛ける。

 開催時間は14時~16時30分。参加無料。参加申し込みは岩手県立図書館3階総合カウンターか往復ハガキで受け付ける。ハガキの締め切りは9月15日。

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