盛岡市全域を対象に「防災の日」の9月1日、米国発祥の防災訓練「シェイクアウト」が行われる。主催は盛岡市。
参加者が一斉にそれぞれの場所で自らの身を守る安全確保行動を行う同訓練。同市では昨年初めてシェイクアウトを実施し、273団体4万7705人が参加した。訓練後のアンケートでは、「簡単で取り組みやすく、防災意識を高めることができた」との意見が多く寄せられた。
当日は、11時に震度6弱の地震が発生したと想定し、いわてモバイルメールとラヂオもりおかの臨時放送を訓練開始の合図に、職場や自宅などその場で3つの安全確保行動、「姿勢を低くし」「頭を守り」「動かない」を約1分間行う。市では加えて、訓練をより効果的にするためにシェイクアウト終了後、避難訓練、避難経路や危険箇所の確認、備品点検などの「プラスワン訓練」を呼び掛けている。
同市では今年、5万8000人を目標に、参加者の事前登録を行っている。登録は同市ホームページのほか、郵送とファクスで8月31日17時受け付ける。実施後はアンケート調査を行うほか、希望者に参加証を配布する。
市危機管理防災課の平山久枝さんは「地震は突然やってくる。身構えて訓練を行うだけではなく、突然に備えたとっさの行動を知ることが大切。基本的な安全行動をとり、日常生活での防災力を高めてもらいたい。誰でも参加できるのでぜひ実践してほしい」と呼び掛ける。