9月14日から始まる「盛岡八幡宮例大祭(盛岡秋まつり)」の山車行事に、南大通2丁目町内会が5年ぶりに参加する。
盛岡秋まつりの山車行事は、1709年に南部藩の街造りが完成したのを祝い、各町から1台ずつ山車を八幡宮へ奉納したのが始まりと伝えられている。市の無形民俗文化財にも指定され、秋の風物詩として市民から親しまれている。
今年は8団体が参加。現在の参加団体の多くは消防団を主体としているが、以前は町ごとに山車を奉納することがほとんどだったという。時代が進むにつれて町ごとでの奉納が減り、町内会単独での参加は同町内会が唯一となった。
同町内会が初めて山車行事に参加したのは1985(昭和60)年。その後、1991年、2003年、2012年と数年置きに参加してきた。今回は5年ぶりとなり、地域から期待の声が集まっている。
同町八幡宮奉納山車実行委員会委員長の佐々木賢治さんは「前回の参加から時間がたつにつれて、地域の皆さんから『次はいつ出るの?』と声を掛けられていた。楽しみに待っていてくれる人がいるというのはうれしい」と話す。
今年の山車の演目は、壇ノ浦の戦いで源義経が船から船へ飛び移る姿をモチーフにした「義経八艘(はっそう)飛び」、見返しは義経を慕っていた女性「静御前」が舞う姿を描く。現在は山車を引っ張る引き手などを担当する一般参加者や、金棒引きを募集している。
佐々木さんは「町内会では地域の伝統を守りながら地域の活性化、子どもたちや若者の育成を目指している。興味がある人はぜひ参加して」と呼び掛ける。
問い合わせ、参加申し込みは事務所(TEL 019-622-9383)まで。受付時間は、平日=17時~19時、土曜・日曜・祝日=15時~18時。定員になり次第締め切り。