盛岡市の特産品「盛岡りんご」を使った「盛岡りんごハイボール」が7月21日、デビューから1周年を迎えた。
「盛岡りんごハイボール」は、地元での盛岡りんごの消費拡大と認知度向上を図り考案されたもの。レシピは市内の飲食店「遊食屋FUJI」のオーナー、藤原和広さんが開発。飲食店とりんご生産者が共同で盛岡りんごのPRに取り組むこととなった。
レシピはバーボンウイスキーを完熟の盛岡りんご果汁を100%使ったジュースで割り、少量のメロンリキュールと炭酸水を加え、レモンスライスとミントを添える。リンゴとメロンリキュールの甘みで女性にも飲みやすく、爽快な飲み口に仕上げた。デビュー時は市内33店舗で提供していたが、現在は飲食店を中心に市内47店舗へ拡大。昨年は岩手国体・大会が開催されたこともあり、県外の観光客からも人気を集めたという。
盛岡市農政課の滝村歩美さんは「特に地元の人はりんごを特産品としては認識していないようにも思う。生産量自体は多くなく、他の産地に負けてしまう部分もあるが、味は負けていない。これを機に多くの人に親しんでもらいたい」と話す。
現在はデビュー1周年を記念した「飲み歩きスタンプラリー」を実施している。提供店舗で盛岡りんごハイボールを注文するとスタンプが押され、2店舗分集めると、盛岡りんごハイボール1杯無料券が進呈されるほか、プレゼント抽選に応募できる。加えて、盛岡市にりんご「ふじ」の原木があることにちなみ、毎月22日を「盛岡りんごハイボールの日」とし、提供店舗でさまざまなサービスを実施する。
滝村さんは「ちょうど今のような暑い季節にぴったりなドリンクだと思う。完熟のりんごジュースを使った盛岡ならではのハイボールを飲んで、盛岡の夏を楽しんでほしい」と呼び掛ける。
スタンプラリーの台紙は提供店舗で配布している。期間は9月20日まで。