「ハンバーグの店ベル」の元ドアマンとして知られる佐々木重政さんの自叙伝「はつらつ人間力」が7月9日、発刊される。
佐々木さんは洋食チェーンとして全国展開する「びっくりドンキー」の1号店「ベル大通店」(盛岡市大通1)で初代店長を務め定年退職。その後ドアマンとして復帰し、店の前に立って来店客を迎え、2015年12月31日に多くのファンに見守られながら引退した。今回の自叙伝は「さわや書店」の栗澤順一さんの協力を得て発刊へこぎ着けた。佐々木さんが利用者として書店に通ううちに栗澤さんと交流を持ち、「これまでの経験を本にしてみたらどうか」と栗澤さんが提案したことがきっかけとなった。
栗澤さんは「佐々木さんはビジネス書を愛読していたので、たくさんの経験を持つこの人がビジネス書を執筆したら面白い本になるのではないかという思い付きがあった。佐々木さんの魅力は生きざまそのもの。本の中に佐々木さんの生きざまや人生に対する思いが詰まっている」と話す。
佐々木さんは「もともと本を出してみたいという思いはあり、自分自身で少しずつではあるが文章にまとめていた。今回こうして本が完成したことは涙が出るほどうれしい。これまで関わってくれた皆さんに感謝している」と話す。
本の中では幼い頃から現在に至るまでの佐々木さんの半生が記されている。初代店長としての店舗づくりやドアマンとして復帰する以前のエピソード、長年培った接客術の極意など、仕事の楽しみ方、好奇心を持ち人生を楽しむための考え方などがまとめられている。
発売日にはトークイベントとサイン会が「さわや書店ORIOR」(盛岡駅前通)イベントスペースで開催される。書籍の購入者が先着順で入場でき、席が埋まった場合は立ち見となる。
佐々木さんは「私自身、良い本と出会うことで人生を良い方向に歩けてきたと感じている。この1冊が誰かにとって、人生を変える良い本との出会いになればうれしい。イベントでは久しぶりにファンの皆さんに会えるのが待ち遠しい。前よりもパワーアップした姿を見せたい」と意気込む。
A5判、40ページ。価格は540円。「さわや書店」各店でのみ取り扱う。