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盛岡ふるさとガイド利用者3万人達成 市民の手で街の魅力伝える

セレモニーでの記念撮影の様子

セレモニーでの記念撮影の様子

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 盛岡市民が観光客に向けて市中ガイドを行う「盛岡ふるさとガイド」の利用者が5月23日、3万人を達成した。

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 同事業は盛岡観光コンベンション協会が運営する市民観光ボランティア事業。研修を受けた市民が案内人となり、盛岡を訪れた観光客らと共に街の中を歩き、名所や旧跡などを巡る観光ガイドを行う。2001年にスタートし、17年目を迎えた現在は46人がガイドとして活動。個人旅行者や団体観光客、修学旅行生などに向けた街歩きツアーのほか、近年ではチャグチャグ馬コやさんさ踊りなど季節のイベントに合わせたインフォメーション活動も行っている。

 3万人目となったのは大阪からの団体ツアー客25人。記念のセレモニーが「プラザおでって」で行われ、ふるさとガイドや協会のスタッフ、市の関係者、岩手のマスコットキャラクーわんこきょうだいの「とふっち」が温かい拍手で出迎え、南部鉄器の風鈴や盛岡駄菓子などの記念品が贈呈された。

 同協会の小原俊彦専務理事は「ようこそ、おでってくなんした」と盛岡弁で歓迎。「観光の目的が大規模な施設から街の散策へと移り変わってきている中、ガイドの皆さんのような街歩きの達人が必要。今日は盛岡をゆっくり楽しんでほしい」とあいさつした。

 ツアーに夫婦で参加した女性は「盛岡に来るのは初めて。とても美しい街で、どこを見ても緑があって、川が流れる風景は新鮮に感じる。今日はどんな場所を見て回れるのかとても楽しみにしている」と話した。

 セレモニー終了後、ツアー客らは3班に分かれて市内観光へ出発。快晴の下、約2時間30分かけて約2キロのコースを巡り、先人ゆかりの名所などを楽しむ予定。

 盛岡ふるさとガイドの会会長の大矢正典さんは「今日を迎えられたのも先輩ガイドたちの頑張りがあったから。これからもガイドの活動が長く続くことを願う」と話し、「盛岡は400年の歴史がある街。石割桜や盛岡城跡公園の石垣、擬宝珠など、時代の積み重ねを感じるものがたくさん残っていることは街の魅力だと思う。それらを皆さんに伝えていきたい」と意気込む。

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