盛岡市は4月22日、「もりおか子育て応援プラザ」(盛岡市大通1)の公共エリアを開所した。
同施設は「盛岡市子ども・子育て支援事業計画」の基本目標の一つ「みんなで子ども・子育てを支える環境づくり」に基づき設置されたもの。社会全体で子ども・子育て支援に参画するまちづくりを実現するため、「子ども」をキーワードに市民・活動団体・企業などが連携し、交流できる場を目指す。施設の愛称は「ma・mall(マ・モール)」。「ママ」と施設を表す「モール」に「守る」を組み合わせ、子どもと子育てを頑張る親を守るという意味を込めた。
開所に当たり谷藤裕明市長は「子どもたちが地域の皆さんの優しさに包まれながら育ち、笑顔があふれる街にするためにも、市民や団体、企業と連携して子育て支援に積極的に取り組んでいく」とあいさつした。
今回開所した公共エリアは、室内遊び場や有料託児室、授乳室、セミナールームなど子育て世代からの要望に応えた設備を配置。母親が子どもから一時的に離れて休めるリラックスコーナーや情報交流コーナーなど、これまでの子育て支援施設にはあまりなかった新たな機能も備える。5月に開所予定の民間エリアは、託児機能を併設したワークスペースやカフェが一体となった事業所となる。
当日はファミリーコンサートや親子運動遊びといったイベントも開催。多くの親子連れや親世代が見学に訪れた。2歳の息子と訪れた女性は「男の子はとにかく元気で、外で遊びたがる。雨の日に遊べる広い施設が少ないので、このような場所があるとうれしい。親子で楽しめるイベントにも参加してみたい」と話す。
公共エリアを運営するNPO法人いわて子育てネットの両川いずみ副理事長は「子どもたちを笑顔にすることはもちろんだが、子育ての要であるお母さんを支えたい。情報や悩みを共有して、盛岡の親子の力になれれば。ぜひ遊びに来て」と呼び掛ける。
開所時間は9時30分~17時。水曜・祝日休館。託児室やリラックスルームの利用予約・問い合わせは同施設(TEL 019-656-8207)まで。