盛岡市動物公園(盛岡市新庄、TEL 019-654-8266)に3月22日、雌のカピバラが仲間入りした。
今回仲間入りしたカピバラは、茨城県日立市「かみね動物園」生まれ。同園では昨年3月に仲間入りしたアルパカの「モコ」に続く新しい仲間を探していたところ、かみね動物園から寄贈の話があり、同園に迎えることとなった。4月1日から園内にある子ども動物園で公開を開始。のんびりとした姿が癒やされると来園者から人気を集めている。
カピバラは南米東部アマゾン川流域の温暖な水辺に暮らす、世界最大のネズミの仲間。比較的寒さに弱い動物のため、岩手の寒さに適応できるか懸念があったが、屋外の飼育場に暖房設備がある小屋を設け、夜は屋内で過ごすなど防寒対策も行っているという。昼間には暖かい小屋の中でゆったりとくつろぐ姿がたびたび見られるという。
穏やかな性格に加え、もともと人に慣れていたこともあり、飼育員との関係も良好。おなかをなでられると気持ちよさそうな姿を見せる。ヤギやラマなど子ども動物園にいるほかの動物も当初はカピバラを気にしているようだったが、現在は警戒することもなく暮らしている。今後は雄を迎えて繁殖を目指す予定。
公開時から飼育場近くに投票箱を置き、愛称の募集を始めたところ1週間ほどで1000通を超える応募があった。同園の担当者は「カピバラは認知度も人気も高い動物。非常にのんびりとしているのが魅力だと思う。愛称はカピバラということにこだわらず、女の子らしいかわいい名前を付けてもらえたらうれしい」と呼び掛ける。
締め切りは4月16日。発表は17日を予定している。