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盛岡・北上川に「舟っこ」をもう一度 川を生かした地域活性目指して

「皆さんと力を合わせて実現させたい」と阿部さん

「皆さんと力を合わせて実現させたい」と阿部さん

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 北上川の舟運文化を復活させるため、盛岡市の北上川周辺の商店街や住民らによる「北上川に舟っこを運行する盛岡の会」が2月15日、設立される。

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 盛岡市内を流れる北上川ではかつて、米などの荷物を船で運搬する舟運文化が発達し、主要な交通路として活用されてきた。その舟運文化を現代によみがえらせ、地域の活性化や観光資源への活用につなげようと同会を設立。材木町・盛岡駅前東口・盛岡駅前・肴町・南大通3丁目の商店街振興組合と町内会、盛岡舟っこ流し協賛会、盛岡まち並み塾の全7団体で構成する。

 事務局を務める盛岡駅前東口振興会の阿部優さんは「せっかく川や水辺があるのに、観光資源として活用されていないのは少し寂しい。そこで何かできないかと考えたのがきっかけ。舟運文化と一緒に街のにぎわいも復活させたい」と話す。

 15日には設立を記念した講演会を「プラザおでって」(盛岡市中ノ橋通1)3階「おでってホール」で開催。国土交通省岩手河川国道事務所の三浦義昭副所長と、郷土文化研究所「盛岡」の吉田義昭所長の2人を講師に招き、川を生かしたまちづくり事業や、北上川舟運の歴史などについて語る。講演会を通じて、北上川と人々の歴史的関わりを知ってもらうとともに、川と人とが共存するまちづくりについて考える機会を提供する。

 現在は舟の運行実現に向けて話し合いを重ねている段階だが、6月ごろには試験的に舟を浮かべる構想もあるという。

 阿部さんは「車が走る道路のすぐ横を、帆を張った舟がすーっと流れていく風景はとても面白いと思う。盛岡は昔から川と関わりのある土地。この関わりを現代にも生かして、観光や生活の中に取り入れてもらいたい。皆さんと一緒に実現できたらうれしい」と呼び掛ける。

 講演会の時間は14時~15時30分。入場無料。

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