岩手県工業技術センター(盛岡市北飯岡2、TEL 019-635-1115)は1月18日、「北国デザインセミナー2017」を「プラザおでって」(中ノ橋通1)3階おでってホールで開催する。
同セミナーは、岩手県の工芸品や特産品の海外展開を支援する事業の一環で、岩手県との共催で行われるもの。事業は昨年6月から始まり、県内8社が参加。フィンランドの商品やデザインを参考にし、フィンランドの「ヘルシンキ・デザインウィーク」や東京での「東京デザインウィーク」で市場調査を行い、基礎勉強会と商品開発を行ってきた。
今回のセミナーは、フィンランドで活躍するデザイナーから見た岩手のもの作りと、デザインに対する考え方を学ぶ内容となる。
同センターデザイン部の小林正信さんは「事業が始まる以前からもフィンランドとの交流があり、今回のセミナーにつながった。フィンランドはデザイン先進国であり、風土・気候など岩手と似ている部分が多い。その国のデザインや商品を学ぶことで、北国の良さを生かした岩手ならではのものを海外へ展開できると思う」と話す。
セミナーは3部構成。第1部は家具ブランド「アルテック社」で2008年から2014年までデザインディレクターを務めたヴィッレ・コッコネンさんによる講演。第2部は食器デザインなどを手掛ける「イッタラ社」のデザインディレクター、ハッリ・コスキネンさんによる講演。第3部は講師2人のほか、県内のデザイン分野で活躍する専門家3人を交えたフリーディスカッションとなる。講演内容は英語だが、日本語通訳が入る。
小林さんは「講師の2人はフィンランドで活躍する有名デザイナー。日本に来て講演をする機会はめったにない。もの作りに携わる人はもちろんだが、少しでも興味があれば誰でも歓迎。北欧デザインの考えに触れ、生活の良さを再発見できると思う」と参加を呼び掛ける。
申し込みはファクスかメールで受け付ける。定員は150人。参加無料。申込書はホームページからダウンロードできる。締め切りは今月13日。