盛岡市は12月23日、「プラザおでって」（盛岡市中ノ橋通1）で「盛岡市ボランティア活動推進フォーラム」を開催する。

　「岩泉町小川地区でのボランティア活動を振り返る」と題し、台風10号に伴う大雨の影響で甚大な被害を受けた同地区での災害ボランティア活動に焦点を当てる。同市では9月10日から10月30日まで、同地区へ災害ボランティアを送迎するバスを運行し、県内外から延べ1400人以上が参加。泥の除去や家財の運搬などの支援活動に取り組んだ。

　フォーラムは3部構成。1部の基調講演では岩泉町社会福祉協議会から災害ボランティアセンターに従事した職員を招き、立ち上げ当時の状況や運営の今後、今必要な支援などについて講演する。2部は岩手県立大学社会福祉学部講師の菅野道生さんをコーディネーターに迎え、岩手県社会福祉協議会職員やボランティア参加者などゲストスピーカーによるトークセッションを行う。ボランティア参加者に若い世代が多かったことから、参加するきっかけや活動時の思いや考えを共有する。3部は懇親会で会費4,500円が必要。1部・2部のみの参加は可能だが、3部のみの参加はできない。

　同市地域福祉課の担当者は「盛岡からも近い場所が被災地となり、多くの人が支援に参加してくれた。被災からまだ3カ月しかたっていないが、岩泉の現状が伝わりづらい状況にある。今は生活に寄り添った支援の手が必要。今後の活動のためにも多くの人に参加してもらいたい」と呼び掛ける。

　開催時間は、1部＝10時～11時30分、2部＝13時～16時、3部＝17時～。定員は、1部＝150人、2部＝50人、3部＝25人。申し込みは電話（019-626-7509）・FAX（019-653-2839）のほか、メールとホームページの専用フォームから受け付ける。12月20日まで。