市民ボランティア団体「盛岡城跡公園亀ヶ池浄化『モリモリ』プロジェクト」は活動余剰金を盛岡市の「子ども未来基金」へ寄付し、8月12日に贈呈式が行われた。
同プロジェクトは昨年7月から今年1月まで行われた亀ヶ池桟橋の撤去工事をきっかけに、池の清掃や魚の移動、のり面保護のためのくい打ち作業などを行い、いわて国体・大会開催に向け、きれいな街で選手や観戦者を迎えようと池の環境整備に取り組んできた。5月28日に行われた3回目の清掃で活動を終了し、活動余剰金5万円を市へ寄付することを決定。ボランティアには子どもや学生が多かったことから、「子ども未来基金」へ寄付することとなった。
贈呈式では、プロジェクト実行委員長の坂本広行さんら6人が出席。坂本さんが谷藤裕明市長へ寄付金を手渡した。谷藤市長は「皆さんのおかげで国体前に亀ヶ池が美しい状態となり、選手や観戦者を迎える環境も整った。プロジェクトの活動を通じて、他の団体でも周辺をきれいにしようという動きがあったようだ。活動に心から感謝する」と話した。
坂本さんは「全活動を通して500人近いボランティアが集まった。回を重ねるほど、たくさんの人が活動に賛同し、参加してくれた。活動を通して、改めて盛岡の環境について考えるきっかけになったのではないかとも感じている」と振り返る。
次回開催を望む声も多いという。今後の活動について、坂本さんは「当初の目的を達成し、活動は終了したが、今後も何らかの形で行いたいと考えている」と話し、「この活動で興味を持った人が積極的に行動してほしいとも思っている」とも。