もりおか町家物語館(盛岡市鉈屋町、TEL 019-621-8800)で5月28日から「盛岡芸妓(げいぎ)お座敷体験講座」を開催する。主催は盛岡観光コンベンション協会、盛岡芸妓後援会、いわてアートサポートセンター。
同講座は、藩政時代から続く「盛岡芸妓」の華やかな世界を広く知ってもらおうと企画されたもの。高額なイメージがあるお座敷遊びの体験を手頃な料金で提供する。昨年度も行われ、10~80代の幅広い世代の男女が参加し、県外から訪れる人もいたという。
同協会の新田英子さんは「参加者の皆さんから好評をいただき、今年もこうして開催することができた。昨年度を通して、芸妓のお姐(ねえ)さん方も私たちも手応えを感じている。当日は芸妓の旦那衆になったつもりで、ちょっとした非日常の世界を味わってもらえれば」と話す。
本年度は5月から11月まで、7月を除く毎月第4土曜に開催。抹茶と季節のお菓子が味わえる日程と、料亭のお弁当が付く日程を各3日ずつ設ける。当日は「もりおか町家物語館」の母屋2階にある座敷を会場に、伝統的な唄や踊りの披露のほか、虎退治で有名な加藤清正の逸話に由来する「とらとら」などのお座敷遊びを体験。盛岡弁を交えた解説も行われるため、初めての人でも安心して楽しむことができるという。昨年の秋から稽古を始めた芸妓見習い「ひよ妓(こ)」の2人も出演する予定。
新田さんは「盛岡芸妓の伝統を若い世代に引き継ぐためにも、芸を披露する場と、この世界を知ってもらう場を設けることが何よりも大切だと思う。一番の魅力は普段垣間見ることができない芸妓の世界を、誰でも気軽に普段着で楽しめるところ。盛岡のみやびな魅力が詰まっている。ぜひ参加して」と呼び掛ける。
申し込みは電話・ファクス・メールで、盛岡観光コンベンション協会ともりおか町家物語館で受け付ける。締め切りは開催日の2日前の17時まで。定員になり次第締め切る場合もある。詳しい日程や料金は同協会のホームページで確認できる。