盛岡市材木町で開催される「よ市」で4月30日、地元出身の新郎新婦による花嫁道中が行われた。
よ市で花嫁道中が行われるのは13年ぶりで今回が2度目となる。新郎新婦は同町生まれで商店街振興組合の理事も務める藤澤正展さんと同市出身の由美さん。2人を乗せた人力車は夕顔瀬橋側を出発。木やりの声を響かせる南部一声会を先頭に、子どもたちや親族らと共に約400メートルを練り歩いた。沿道には買い物客や観光客が大勢集まり、祝福の声に新郎新婦が笑顔で手を振って応える場面も見られた。
途中、商店街の一角に設けられた会場では、青空の下で結婚式も執り行われ、多くの人が式の様子を温かく見守った。その後、鏡開きも行われ、訪れた人に祝い酒が振る舞われた。
正展さんは「こんなに大勢の方に祝ってもらえるとは思わず、とてもうれしい。よ市の存在の大きさと歴史を感じる。これからも商店街を盛り上げていきたい」と話す。由美さんは「皆さんが温かく迎え入れてくれて、とてもありがたく、幸せに思っている。明るい家庭を築いていきたい」と幸せそうに話した。