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北東北の情報誌「rakra」10周年 これからも変わらぬ笑顔を伝えて

「これからも北東北の魅力を伝え続ける」と編集長の滝澤さん

「これからも北東北の魅力を伝え続ける」と編集長の滝澤さん

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 川口印刷工業(盛岡市羽場)が発行する北東北の地域密着情報誌「rakra(ラ・クラ)」が5月に創刊10周年を迎えた。

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 岩手・青森・秋田の北東北3県の情報を独自の目線で紹介する同誌。「楽しい暮らし」をコンセプトに、2006年の創刊以来、地元の人しか知らない情報や旅行に役立つ情報など、食や文化、人、自然など幅広いジャンルにわたって北東北の魅力を取り上げてきた。

 編集長の滝澤純弥さんは「長いようであっという間の10年だった」と振り返る。「この10年でいろいろな出来事が起き、北東北は大きく変化した。それでも変わらずに残っているものも多い。何より、その土地で暮らす人の笑顔はずっと変わらない。進化や変化を続ける部分はもちろん、変わらない部分を伝え続けたい」と話す。

 4月25日に発売した5・6月号は、創刊10周年特別編集として特集「愛すべき北東北の風景」と題し、北東北の10年間を写真で振り返る企画を掲載。カメラマンが選んだベストフォトや北東北の絶景スポットの紹介のほか、ドローンを使用して撮影した動画をスマートフォンで閲覧できる「北東北空中散歩」、今では見ることができない町並みを記録した「記憶の中の風景」などのコーナーも。創刊号から2年間連載された「街角ノスタルジー」や、2014年まで連載された「ローカル線で行こう!」などの人気企画も復活。ラ・クラのこれまでをさまざまな角度で振り返る内容となっている。

 滝澤さんは「北東北はどちらかといえば地味なイメージがあって、それを盛り上げるのにはどうすればいいか考える中で、ラ・クラが生まれた。内容は少しずつ変わってきたが、東京にはない地方の良さを伝えていくことは今も変わらない。これから少しずつ雑誌が減っていく時代の中で、発行し続ける意味を考えながら続けていきたい」と意気込む。「今は『地方の暮らしってかっこいい』という流れが出来始めて、注目が集まってきている。自分たちが暮らす街を見ながら、それについて考える時間を持ってほしい」とも。

 A4変型判。価格は700円。北東北3県の書店やコンビニなどのほか、ホームページでも販売する。

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