紙町銅版画工房が盛久ギャラリー(盛岡市中央通1)で4月19日から、開設15周年展「モシャール展-モシャガール・モシャボーイによる-」を開催する。
同展は、同工房が行っている銅版画教室に通う生徒らの作品展で、毎年1回テーマを設けて開催している。今回は生徒が好きな絵を選び模写に挑戦。西洋画から現代の絵本、銅版画、油彩画、鉛筆画などジャンルも手法もさまざまな作品を銅版画で再現した約20点を展示する。展示名の「モシャール」は、生徒たちが会話の中で「模写する」というのを「モシャる」と略していたことから、画家の名前のように聞こえる響きもあり面白さを感じて付けたという。
同工房代表の岩渕俊彦さんは「自分で選んだ原画の好きなポイントや思い入れなど、作者のこだわりや気持ちが乗った作品になっている。原画との違いやどんな味付けで仕上がっているのかを、肩の力を抜きながら楽しんでほしい」と話す。
会場の応接サロンでは作品展恒例となった「紙町商店」も開店。銅版画のほか、生徒たちによる陶芸、手芸など手作りの品の販売が行われる。初日にはマリンバの演奏会も開催。18時30分開場、19時開演。入場料はプリンと銅版画付きで1,500円。事前に電話予約が必要(工房=TEL 019-652-6316、盛久ギャラリー=TEL 090-2658-9382)。
岩渕さんは「見た人が少しでも『面白い』『やってみたい』という気持ちになってくれたらうれしい。盛岡に住む人はもちろん、進学や就職、転勤などで盛岡に引っ越してきた人、旅行で訪れた人にも気軽に足を運んで、ほっと一息ついてもらいたい」と呼び掛ける。
開催時間は10時~18時。観覧無料。今月24日まで。