盛岡で「大日本市岩手博覧会」 老舗メーカー300周年、工芸マーケットなど

裂き織りのデモンストレーションと共にイベントをPRする中川社長

裂き織りのデモンストレーションと共にイベントをPRする中川社長

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 岩手県公会堂(盛岡市内丸)で5月3日から5日まで、老舗メーカー中川政七商店300周年を記念するイベント「大日本市岩手博覧会」が開催される。

 同社は1716年に奈良で創業し、今年で300年を迎える。2007年からは「日本の工芸を元気にする!」というビジョンの下、工芸の技術を生かした生活雑貨や、業界特化型の経営コンサルティングや流通サポートを行う。

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 同イベントは同社の300周年の記念事業の一つとして企画。より多くの人に工芸を身近に感じてもらいたいという思いから、展示やイベントを通じて工芸の「作り手」と「使い手」が出会い、親しむ場所を提供する。今年1月に東京でスタートし、岩手、長崎、新潟、奈良の5地域で開催する。同社の中川淳社長は「盛岡は長い間ものづくりを行っているところ。工芸という目線で見ると、とても充実している地域でもあるので、東北で博覧会を開催するなら盛岡が良いと思っていた。これをきっかけにネットワークが広がって、工芸の産地を守るきっかけになれば」と話す。

 4月8日に行われた記者会見には中川社長のほか、岩手銀行の高橋真裕会長、盛岡ターミナルビル田口信之社長が出席。同イベントの概要や内容について説明した。高橋会長は「岩手には魅力的な工芸品が多くあるが、地元の人がそれに気づかず、生かされていない。そこに外から光が当たることで工芸品の良さを再発見してもらいたい」、田口社長は「県内の工芸品には身近なところでどれくらい流通しているか、価値や良さがに伝わっているのか、それ伝える場所があるのかという課題がある。今回のイベントを通して、地域が持つ技術と作り手を生かしたものづくりを伝えていくことが重要だ」と、それぞれ話した。

 同博では、同社の商品や岩手県・全国各地の工芸品が並ぶ「工芸マーケット」が開かれ、「もりおかこけし」や「裂き織り」など県内や東北地方に伝わる伝統工芸が体験できるワークショップ、県内の職人やデザイナーらによるトークショーなども行われる。そのほか工房見学ツアーや日替わりマルシェなど市内各所でも関連イベントを多数開催予定。

 中川社長は「盛岡は個人的にも好きな街なので、開催に向けてドキドキしている。私たちのような外の人間が素晴らしいものがあると地元の人に伝えることで、それを誇らしく思う気持ちを持ってもらいたい。ぜひ足を運んで」と呼び掛ける。

 ワークショップやトークショーなどのイベントは事前申し込みが必要。詳細はホームページから確認できる。

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