高松の池を舞台にしたドキュメンタリー映画「無名碑MONUMENT」が4月16日からアートフォーラム(大通2)で上映される。
岩手山と桜の風景とともに、高松の池にまつわるエピソードをつづる
2012年に製作した「流 ながれ」がキネマ旬報文化映画ベストテンにも選ばれた仙台市出身の村上浩康監督が、高松の池を舞台にした映画祭「盛岡たかまつ手づくり映画祭」で上映するため2015年に製作した同作。村上監督は、桜が満開の4月中旬の約10日間で約100人にインタビューを実施。そこで出会った人たちの話から見えてきた高松の池にまつわるさまざまなエピソードをつづる。
池の周りを囲むように桜の木が植えられ、日本桜の名所100選にも選ばれている「高松の池」。桜の下で遊ぶ子どもたちや花見を楽しむ人たち、白鳥が泳ぎ、鳥がさえずる自然豊かな春の風景とともに、「歴史」「自然」「戦争」「シベリア抑留」「震災」「環境破壊」「人々の絆」など8人のインタビューをメーンにあらゆる側面から高松の池を見つめる。
タイトル「無名碑」は、名も知らない人たちのインタビューと出会い、池の周囲にモニュメントが多数あることから付けた。村上監督は「最初は場所も知らなかったが、取材の中で幸運な出会いがたくさんあって、高松の池のことを学んでいった。地元の人も知らなかった話も多く盛り込んでいるので高松の池の真実が見つかるかもしれない。地元盛岡の人にこそ見てもらいたい」と呼び掛ける。
上映時間は10時~(70分)。前売り特別鑑賞券は1,000円。4月22日まで。16日・17日には村上監督の舞台あいさつがある。