盛岡市は1月5日、市のイベントや保有する施設などに愛称を付けるネーミングライツ事業を始めることを発表した。同15日から募集を開始する。
新たな自主財源を確保することにより施設の良好な運営を図り、民間のノウハウを活用した魅力の向上、地域の活性化を図ることを目的に実施。ネーミングライツの対象になるのは、市保有のスポーツ、文化施設や道路、公園のほか、イベントや講座など。
東北では仙台市、青森市、秋田市も同様の取り組みを行っていることから盛岡市でもネーミングライツについて準備を進めてきた。事業で確保した財源は施設や大会などの運営の充実、サービス向上に利用される。
今回、施設等特定募集型事業として募集を開始するのは、グルージャ盛岡のホームグラウンドとして利用されている「盛岡南公園球技場」(永井)と昨年新たに開設された「盛岡市アイスリンク」(本宮5)、盛岡市で独自に開催してきた「全国高校生短歌大会(短歌甲子園)」。そのほか、ネーミングライツの対象になる施設などに関して民間事業者からの提案を受け付ける施設等提案募集型事業も募集する。
盛岡市財政課担当者は「岩手国体開催も意識して募集を開始する。実績はないが1社でも応募してもらい自主財源の確保につながれば」と期待を寄せる。
詳細は広報もりおか、同市ホームページで15日に掲載する。