岩手県や岩手大学、岩手県立大学などで構成するいわて若者文化祭実行委員会は、10月31日から11月1日まで、プラザおでって(盛岡市中ノ橋1)とななっく(中ノ橋1)と肴町商店街周辺でいわて若者文化祭2015を開催する。
いわて若者文化祭は、次世代を担う若者たちに文化芸術の発表の場を提供し、交流の場の創出や地域の魅力の向上、岩手県全体の文化芸術の魅力を高め情報発信力を強化することを目的に開催されるイベント。昨年から行われ、今年で2回目となる。
今年は66団体が参加予定。歌、ダンス、演劇、伝統芸能などのステージ発表とファッション、デザイン、ゲーム、伝統工芸などの展示が行われる。岩手県若者女性協働推進室文化振興担当課長の澤田彰弘さんは「今年はステージ発表の出演を長くしたことで、参加団体数は去年より少ないが、その分レベルが高い。展示に参加する団体も多彩なジャンルで活躍する若者が集まっている」と話す。
今年からステージ発表の部門に、活動を始めて1年以内の人を対象としたチャレンジ枠として、プロによる審査が行われるパフォーミングコンテスト枠が新たに加わった。昨年は、活動期間が長い人も短い人も同じ持ち時間で発表していたが、チャレンジ枠を設け持ち時間を少し短くし、腕試し感覚で参加してもらえるようにした。パフォーミングコンテスト枠には11組が参加予定。31日に予選、1日に本戦が行われ、閉会式ではグランプリ受賞者による記念ステージが行われる
ほかにも、シンガー・ソングライターの松本哲也さんなど各ジャンルのプロフェッショナルによるリアルセッションや、評論家の宇野常寛(つねひろ)さんと達増拓也岩手県知事による対談などのイベントも開催される。
澤田さんは「学生は文化祭などの場で発表する機会があるが、学生ではない個人や団体にとってはなかなか発表の場がない。若者文化祭を発表の場にしてもらい、若者の活動を応援したい。同世代へは良い刺激と、大人にとっては世代間交流や若者の活動をバックアップするきっかけになると思う。世代を問わずたくさんの人に来場してほしい」と呼び掛ける。