スイカのガスホルダーがリンゴの皮むき工法で解体 盛岡ガス滝沢工場

「リンゴの皮むき工法」で半分まで解体されたスイカ柄球形ガスホルダー

「リンゴの皮むき工法」で半分まで解体されたスイカ柄球形ガスホルダー

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 盛岡ガス滝沢工場(滝沢市)にあるスイカ模様に塗られた「球形ガスホルダー」の解体工事が進んでいる。

スイカ柄球形ガスホルダーの内部

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 スイカ柄の球形ガスホルダーを所有する「盛岡ガス」(盛岡市上田2)は、滝沢工場を天然ガス原料の都市ガスの設備に一新したことを受けて、運用上不要になったスイカ柄の「No.1球形ガスホルダー」の解体と撤去を決めた。球形ガスホルダーのサイズは直径21メートル、高さ25メートルで、約5万世帯の半日分のガスを備蓄できる。

 同ガスホルダーは1973(昭和48)年に建設。10年ごとに塗装をはぎ検査してペンキを塗り直す必要があったこともあり、2003年に当時の滝沢村のPRに貢献できればと名産のスイカを模した柄に塗り替えた。以来、滝沢市のランドマークとして市民に親しまれてきただけに、解体工事を見守る市民からは惜しむ声も上がった。

 9月上旬から解体工事が始まった。ガスホルダーの鉄板は厚さ約22ミリで、バーナーで約1メートル50センチほどの幅でリンゴの皮をむくようにくるくると切り取っていく「リンゴの皮むき工法」で解体作業が進む。下部の解体が終わり、9月28日からは上部の解体工事が始まった。工場敷地内にはチャグチャグ馬っこ図柄の球形ガスホルダーもあるが、こちらは現在検査中で塗装の塗り替えが行われている。

 盛岡ガス滝沢工場製造課係長の小林道泰さんは「スイカの球形ガスホルダーをつぶしてしまうのは寂しいが、リンゴの皮むきで解体されるスイカは珍しいのでは。見守ってもらえれば」と話す。

 10月中には解体工事が完了する予定。

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