岩手県は10月1日、「いわての県産品販売促進事業」のプロモーションの一環として、短編ウェブ動画「cafe イーハトーブ　－いわての　くにの　ものがたり－」を公開した。

　同動画は、岩手の県産品や観光地など岩手の魅力をPRするために制作されたウェブ限定ムービーで、岩手の良さや温かさなどを、東京都出身で民芸にも精通する萩原健太郎監督が外から見た視点で描いている。岩手県出身の詩人、宮沢賢治の世界観から着想を得た岩手を舞台に、12年ぶりに帰郷した娘と漆器職人の父との切なくも心温まる物語となっている。主演は伊藤歩さん。撮影は盛岡市内を中心に、小岩井農場、種山高原など内陸部で行われた。

　作中で重要なアイテムとなっている漆器を始めとした県産品や、小岩井農場などの観光地が登場するのも見どころの一つとなっている。そのものを具体的に説明するのではなく、映像の中にさりげなく登場させることで、見た人が気になったものを調べられるように誘導するのが狙い。動画の最後に、県産品を紹介するウェブページも紹介している。

　ポスターや広告など各種媒体との連動や、「cafe イーハトーブ」の雰囲気を生かし、県産品を紹介するプロダクトムービーの公開も随時予定されている。

　岩手県商工労働観光部産業経済交流課の畠山剛課長は「動画を見てくださった方に、ただ県産品を紹介して買っていただくのではなく、岩手の風土や住む人の温かさなどの魅力を本当の意味で伝えたい」と話す。

　公開は1年間を予定。特設ウェブサイトとYouTubeから視聴できる。