盛岡市中央通りに、今年も「トチの実が落ちます」という看板が設置された。
同看板は市役所から裁判所までのトチの並木道に、岩手県盛岡広域振興局が2008年から毎年設置しているもの。トチの実は固く、落ちてきた実が体などに当たることもあり、歩行者や車両へ注意喚起するため作られた。
看板は一部の市民の間で「盛岡の秋の風物詩」の一つとしても親しまれており、スマートフォンなどで看板の写真を撮影する様子も見られる。同局土木部道路環境課の小原忍さんは「こちらとしては注意喚起のために設置しているので、季節風景の一つとして楽しまれているとは思わなかった。そのような見方もあるのだなと、とても驚いている」と話す。
落下を軽減する対策として、高所作業車を使いトチの実を事前に落とす作業もしている。今年は8月18日~22日と、9月1日~2日の2回に分けて行われた。小原さんは「なるべく実が落ちないように対策はしているが、木の下を通る際は歩行者もドライバーも十分に気を付けてほしい」と注意を呼び掛ける。