盛岡市北松園の岩手山の展望が望める一角に、岩手山展望のためのベンチが設置され、絶景を楽しめる場所として親しまれている。
北松園と小鳥沢、東松園を分かつ「せせらぎ緑地」に隣接する道路脇のスペースは、かつて木や草が茂り、人が立ち入れない所だった。木を伐採したことにより見晴らしが良くなったことで、北西に岩手山がそびえ立ち、四季折々の岩手山の雄大な景色を身近に楽しめる場所に変わった。これまで近隣町内会では、「景色のいい場所なので、住民憩いの場にしていきたい」とスペースの活用方法について議論してきた。
5月中旬ごろ、草が刈払われそれまでなかったベンチが設置された。設置したのは東松園3丁目在住の藤澤信雄さん。藤澤さんはボランティアで地域の草刈りや近隣バス停留所のベンチ設置などを独自で行ってきたという。このベンチも藤澤さんがボランティアで草の刈り払いをしてから設置した。
「木がなくなって景色が良くなったので、家で使わなくなったベンチのペンキを塗り直して置いてみた。早朝の朝日を浴びた岩手山が特にいい。座って岩手山を眺めている人を見ると置いてよかったと思う」と藤澤さん。
現在も定期的に藤澤さんがベンチ周辺の草刈りを行う。「みんなにこの景色を楽しんでもらえたらうれしい」と話す。